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オンライン塾は意味ない?デメリットだけじゃない!メリットも豊富!その理由を解説

  • 2024.04.30
  • その他

新型コロナウイルスの影響により、濃厚接触せずに自宅で学習ができる「オンライン塾」への関心が急速に高まっています。しかし、オンライン塾は通学型の塾と比べて、学力向上が期待できるか不安を感じる人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、オンライン学習に興味関心のある人向けに、オンライン塾を詳しく解説します。通塾かオンライン塾にするかで悩んでいる人に参考になる情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。

オンライン塾とは?

オンライン塾とは、自宅にいながらパソコンやタブレットなどの電子機器を利用して授業が受けられる新形態の塾です。新型コロナウイルスの感染拡大による数多くの社会的制約のなかで、学生の学力向上のために需要が急速に高まりました。なお、オンライン塾の授業のスタイルは、一般的な塾と同様に多種多様です。

個別指導や集団指導、マンツーマン指導など、従来の塾で行われている指導方法をそのままオンラインで実施している塾もあります。

オンライン塾のデメリット

オンライン塾は自宅にいながら学習できるメリットがある反面、デメリットもあるのをご存じでしょうか。ここでは、オンライン塾のデメリットを4つの視点から紹介します。

塾によってはその場で質問できない場合がある

オンライン塾では、パソコンやタブレットを使った画面上でのコミュニケーションしかとれません。このため、生徒が講師の説明で疑問が生じても即座に質問できない場合もあります。通学型の塾とは異なり、生徒が質問や疑問をタイムリーに講師に伝えられない点は、オンライン塾の大きなデメリットです。

通信環境によって授業の快適さが左右される

オンライン授業の進行は、通信環境の安定性や品質に大きく依存します。映像や音声の乱れで授業が中断すると、生徒が大きなストレスを感じるかもしれません。たとえば、参加人数の増加による通信状況の悪化、通信機器のトラブルなどさまざまな要因が想定されます。

それゆえ、オンライン塾を選択する際は、通信環境の不具合も念頭におくべきでしょう。

競い合う仲間がいない

オンライン塾では生徒と講師、生徒同士のコミュニケーションは画面越しでしか果たせません。また、ライバルとなる仲間が身近にいないため、孤独感を感じやすくなるでしょう。オンライン塾では、お互いを高め合う仲間がいない点は大きなデメリットです。

対面授業に比べて集中力の維持が必要になる

オンライン学習は、パソコンやタブレットを長時間観ながら講師の解説や問題を解く必要があり、対面授業にはない「高い集中力」が求められます。また、オンライン授業は健康面にも影響をおよぼす恐れもあります。視力の低下や姿勢の悪化といった健康被害が想定されるため、注意が必要です。

以上の理由から、オンライン塾では対面授業よりも集中力の維持と健康管理が重要であり、自己管理能力が求められます。

オンライン塾のメリット

オンラインで行う授業形式は、多くのメリットから日本で当たり前の環境にまで定着しました。それでは、オンライン塾のメリットはどのような点にあるのでしょうか。以下では、ひとつずつ紹介します。

塾に通うための時間が取られない

塾に通う学生が抱える悩みは、塾までの移動時間ではないでしょうか。塾までの移動時間が長ければ長いほど、その分だけ学習時間も減ってしまいます。また夜遅くまで塾にいた場合、帰宅途中で事故や犯罪に巻き込まれるリスクもあり、保護者にとっては心配の種です。

しかし、オンライン塾では自宅から直接授業に参加できるため、移動に伴うリスクや時間ロスを気にする必要がありません。とくに都心から離れた地域に住んでいる学生や、塾までの通学が困難な人にとっては大きなメリットです。

通信環境があれば全国どこでも授業を受けられる

オンライン塾なら地域差や講師の人数に左右されることなく、全国どこからでも質の高い授業が受けられます。これは従来の塾では得られなかった大きな利点であり、オンライン塾の大きな魅力といえるでしょう。

好きな場所、環境で学べる

オンライン塾はインターネット環境が整っていれば、場所を選ばず好きな場所で学習できます。例をあげれば、自宅の部屋でリラックスして授業に参加したり、好きなカフェでコーヒーを飲みながら学習したりすることも可能です。

このように、オンライン塾は自分自身のライフスタイルに合わせて、最適な場所と環境で学習が進められる点は大きなメリットです。

感染症のリスクが低い

オンライン塾は自宅で授業が受けられるため、感染症リスクを気にする必要はありません。また、地震や台風などの自然災害が発生した場合でも、インターネット環境に問題がなければ学習は継続できるのは、通学型の塾にはない大きな利点です。

人間関係の煩わしさがない

一般的な塾の場合は、人間関係に悩まされる可能性もあります。テストの結果をめぐる口論や、成績不振から周囲にストレスをぶつけてしまうケースも珍しくありません。しかし、オンライン塾では画面上での交流のため、面倒な人間関係のトラブルは発生しません。

人間関係に左右されずに学習に集中できるため、友達との関係づくりが苦手な人や学習に特化したい人には、オンライン塾はとくにおすすめです。

オンライン塾が向いている人の特徴

オンライン塾が向いている人の特徴は、主に2つあります。

  • 塾までの移動時間を学習時間に充てたい人

塾までの移動時間が長ければ長いほど、学習時間は減少します。通学時間は大きな時間的損失であり、その時間を学習に充てられれば学力向上につながる可能性もあります。大学受験合格に向け、学習時間を欲する人には「オンライン塾」はおすすめの授業形式といえるでしょう。

  • 自宅付近に最適な塾がない

地方に住んでいる人は、自宅付近に最適な塾が見当たらないかもしれません。塾が多い都心部に住んでいる人であれば、自分に合った塾選びも可能ですが、地方在住の人ではそう簡単にはみつからないでしょう。

しかし、オンライン塾であれば質の高い授業や、人気講師の授業への参加も可能です。地方に住んでいる人は、とくにオンライン塾を利用した学習がおすすめです。

オンライン塾が向いていない人の特徴

オンライン塾は、利便性とコスト面から多くの人に受け入れられています。しかし、オンライン塾がすべての人に最適な学習方法とは限りません。ここでは、オンライン塾が不向きな人の特徴を紹介します。

  • インターネットの環境を準備できない家庭

オンライン塾は、安定したインターネット環境が必要です。しかし、一部の家庭では通信環境が整っていない、または通信速度が遅いなどの問題があるかもしれません。こうした状況では、映像の途切れや音声が聞こえなくなるなど、学習を妨げる事象が頻繁に発生します。快適な通信環境が準備できない場合、オンライン塾には不向きかもしれません。

  • 長時間の視聴に飽きてしまう人

オンライン授業は、長時間の映像視聴が必要です。授業をいつでも自分のペースで進められる点はメリットですが、長時間の映像視聴が苦手な人には挫折してしまうかもしれません。また、通学型と違い、人間の熱気や雰囲気がないため、飽きやすい特性も持っています。

オンライン塾を選ぶ際のポイント4つ

オンライン塾は複数の授業形式が存在するため、自分に最適な塾を選ぶにはいくつかポイントがあります。ここでは、オンライン塾を選ぶ際に注視するべきポイントを4つ紹介します。

ライブ指導かオンデマンド指導かで選ぶ

オンライン塾では、授業形式を選ぶことができ、その選択は主に3種類あります。

授業形式特徴メリットデメリット
ライブ型(双方向) 集団指導リアルタイムで 授業が行われる形式クラスメイトとの競争意識を高め、自分と相手の学力が比較できる・時間の制約があり、自由にスケジュールが組めない ・自由に質問ができない
ライブ型(双方向) 個別指導リアルタイムで授業が行われる形式個別指導は個人の理解度に合わせた指導が受けられる時間の制約があり、自由にスケジュールが組めない
オンデマンド (録画配信)指導録画された授業を視聴する形式・自分の好きな時間で学習ができる ・何度も視聴できるリアルタイムで質問ができない

これらの特徴を踏まえ、自分の学習スタイルや生活リズム、学習目標を明確にし、最適な授業形式を選択することが、オンライン塾の効果を得るためには重要な鍵といえるでしょう。

目的にあった学習ができるかで選ぶ

受験生が学習する目的は、置かれている環境や学年、目指している大学で大きく左右されます。たとえば、高校1〜2年生の場合、多くの生徒が大学受験に必要な調査書(内申点)を高めることが主な目標です。

そのため、苦手な教科の克服や全体的な学力の底上げを重要視します。一方、高校3年生は大学受験が迫っていることから、学習の主な目的は大学受験対策です。この時期は苦手な教科や全体の底上げよりも、過去問の演習や共通テスト対策が主な学習内容です。また、生徒の志望校に対応した授業を行っているかどうかも、塾を選ぶうえでは重要な要素といえます。

講師の質、授業の質で選ぶ

講師の質はコンテンツの中身と直結し、教育効果に大きな影響を与えます。とくに、オンライン授業は生徒が画面上から学ぶため、講師自身の魅力や教え方が授業の質に直接影響します。講師が授業を楽しく、興味深く進めているか、また複雑な内容を分かりやすく説明できるかどうかは、生徒の学力向上には欠かせません。そのため、講師や授業レベルの高いオンライン塾を選ぶことが、有意義な学習時間を過ごすためにはとても重要です。

授業以外のサポート体制で選ぶ

オンライン塾を選ぶ際は、授業以外のサポート体制も重要な判断材料です。オンライン塾のもっとも大きなデメリットは「コミュニケーション」であり、講師に質問や疑問をタイムリーにぶつけられない点です。しかし、最近のオンライン塾は「コミュニケーション」の問題改善に向け、さまざまな工夫をしています。

たとえば、オンライン自習室では講師が常駐しており、授業で理解できなかった部分や質問を気軽に確認できます。このように、授業以外のサポート体制が充実しているかどうかも、オンライン塾を選ぶときの重要なポイントといえるでしょう。

オンライン塾を上手に活用するためのポイント

オンライン塾は入塾して終わりではなく、有効活用しなければ期待した学力アップは見込めません。ここでは、オンライン塾の活用法を解説します。

対策したい目的を明確にしてから取り入れる

自分自身の目的が不明確なまま塾を選んでしまうと、自分に適した塾かどうかが分かりません。オンライン塾は通学型の塾よりも費用面でお得ですが、コスト面だけを理由に選ぶと、講師や授業の質は後回しにしがちです。もちろん、講師や授業が低品質の場合、期待した学力アップが見込めないため「大学受験合格」が遠のいてしまうでしょう。

大学受験を目的とするなら、志望校に適したカリキュラムのある塾を選ぶことで必要科目が重点的に学べ、結果的に目的達成に近づきます。

はじめる場合は少しずつ取り入れる

オンライン塾への全面的な移行は簡単にみえますが、通学型の塾との違いにより、対象者が違和感をもつ可能性があります。また、映像や音声トラブルはオンラインだからこそ起こる問題であり、改善に向けた対応スキルや知識が必要です。

そして、対面で授業が受けられない点は、今まで対面授業していた受験生にとって大きなストレスかもしれません。オンライン塾を始める際は、すべてをオンラインに切り替えるのではなく、少しずつ取り入れてみるのも選択肢のひとつです。

慣れない作業や設定は大人がサポートする

オンライン塾に参加するには、パソコンやタブレットなどの通信端末が必要不可欠です。また、自宅でのインターネット環境がなければ、インターネットプロバイダとの契約やルーターの設定など、オンライン授業に参加するための作業も必須です。電子機器の操作に明るくない人は、親やほかの大人が設定などをサポートしてあげるとよいでしょう。

IT関係に詳しい大人がいれば、設定作業やトラブルシューティングの際にとても頼れる存在として活躍してくれます。

自身にあった指導方法を選択する

自分に不向きな指導方法では、学習意欲の低下や学習の理解度に差が出るものです。例をあげると、集団で行う授業では複数の生徒が同時に授業を受けるため、「ライバルには負けられない」といった競争心が期待できます。しかし、集団授業では進行メインで授業が進むため、自分のタイミングで質問しにくい環境なのは否めません。

一方、講師から個別で指導を受ける場合は近くにライバルはいませんが、個々の理解度に合わせた指導が受けられます。しかし、ライバルの存在を身近に感じられないため、自分の立ち位置が分かりにくいかもしれません。これらの特徴を踏まえ、自分に合った指導方法を導入している塾選びが大切です。

まとめ

本記事では、新型コロナウイルス感染拡大後に拡大している「オンライン塾」を解説しました。オンライン塾は通学型の塾と違い、さまざまなメリットがあります。ただし、すべての人に最適なわけではなく、通信環境や学習スタイルによって不向きな人がいるのも事実です。

そのため、オンライン塾と一般的な塾との違いを理解し、自分に最適な塾選びが大切です。現在、大学受験のために塾を選んでいる受験生は、今回の記事を参考に大学受験合格に一番適している塾を選択するとよいでしょう。

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