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大学受験の志望校が決まらない方必見!何を基準に選べばよいかを紹介します

  • 2024.04.30
  • その他

学受験の準備は、志望校選びからスタートします。しかし、「どの大学を選べばよいのか」、「何を基準に選べばよいか」など、疑問を持つ人は少なくありません。また、周囲がすでに志望校を決め、自分だけが決まっていない状況は必要以上に焦りを感じてしまうものです。

そこで、今回は大学受験を迎える人向けに「志望校の選び方」について解説します。志望校を決める基準、または志望校を決める時期などを具体的に説明しています。さらに記事内では、志望校を早めに決めるメリットにも触れているため、大学受験で不安を抱える受験生にも役立つ内容です。ぜひ、最後まで記事をご覧ください。

そもそも志望大学はいつまでに決めておくべき?

大学受験を考えるとき、志望校が決まっていると合格に向けた学習計画などが具体的に立てられます。それでは、志望する大学はいつまでに決めればよいのでしょうか。以下では、具体的な時期とその理由について説明します。

遅くとも高2の冬ごろまでに志望校を決めておこう

大学受験は、一般受験と推薦受験で出願時期が異なります。一般受験の出願時期は高校3年生の冬、推薦受験では夏〜秋ごろが一般的です。そのため、早めに志望校を決めることで、合格に向けた効率的な学習ができます。また、希望する進路によってクラスを分ける高校もあります。区分けのジャンルは文系や理系、国立、私立などです。

志望校が決まらずとも、文系か理系、地元の大学または地方の大学か、高校2年生の夏ごろまでに「方向性」だけでも決めておけば、受験に向けた学習方法も違ってきます。以上の点から、志望校は高校2年生の冬ごろまでには固めておきましょう。

志望大学を決めておくメリット

志望大学を早めに決めている受験生と具体的に決まっていない人では、大きな違いがあります。それでは、志望大学を早めに決めるとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、志望大学を早めに決めることで得られるメリットを紹介します。

入試対策のスタートを早く始められる

志望校が早く決まっていれば、受験までの期間を有効活用しながら入念な準備ができます。例をあげると、登山に挑戦する人がいたとして、1週間後の登山と1年後の登山では、事前準備に明らかな差が生じます。

1週間という短期間では、体力作りや山の情報収集、食料や水分の確保、また登山時の服装や装備品など、すべてを完璧な状態まで準備するのは困難です。しかし、登山まで1年の期間があれば計画的にしっかりと準備が進められます。

大学受験も登山と同じで、大学ごとに難易度や特徴が変わるため、志望校が決まれば早い段階から入試対策が立てられます。志望校の過去問の研究、模擬試験の活用、志望校の合格者からの情報収集などさまざまです。このように、志望校を決めることで入試対策が早い段階からスタートできるのは、大学受験にチャレンジする受験生にとって大きなメリットです。

志望大学・学部にあわせた入試対策ができる

志望大学を早期に決定することは、大学受験を成功させる重要なステップです。なぜなら、志望校の選択によって、学習範囲や必要な知識、そして対策が大きく異なるからです。たとえば、国公立大学と私立大学では受験科目やその内容、試験の形式などが大きく変わります。

有名私立大学(商学部)の受験科目は以下のとおりです。

  • 国語
  • 英語
  • 地歴・公民・数学のなかから1科目選択

大学受験を迎える際、受験する科目が確定していれば、それぞれに特化した学習が可能です。しかし、志望校が未決定の場合、どの科目を重視し、どのように学習を進めていくべきかが明確ではありません。

結果的に学習効率の低下や、大学受験成功の可能性を落としてしまう可能性も考えられます。したがって、志望校や学部に特化した入試対策ができる点は、受験生にとって大きなメリットといえるでしょう。

受験に対するモチベーションが高められる

志望校や学部などの目標が定まっていない状態は、暗闇のなかを手探りで進んでいるようなものです。ゴールの先に何が待っているのか、どこに向かっているのかを理解していなければ、途中で迷子になってしまうでしょう。大学受験も同じで、目指す大学や学部が明確であればあるほど、厳しい学習スケジュールにも耐えられます。

志望校や学部といった明確な目標は、受験生のモチベーションに大きく影響するからです。

このように、志望校を早めに決めることは、受験生のモチベーションを左右する大きな要因といえるのです。

志望大学が決まらない原因

大学受験は人生の大きな分岐点であり、志望校の選択は自分の将来を大いに左右するため、だれでも悩んだり迷ったりするのは当たり前です。ここでは、大学選びが決まらない主な原因と原因を解消する具体的なアドバイスを紹介します。

自分のレベルの認知ができていない

志望校を決定する際、自分の現在地を理解していなければ、どのレベルの大学を目指せばよいかが分かりません。もしも、自分がトップレベルの学力を持っているのであれば、難易度の高い大学も当然目指せます。

しかし、自分の学力を理解せずに志望校を選んでしまうと、現状の学力では太刀打ちできない大学を目指してしまうかもしれません。まずは模擬テストなどを受け、自分の学力の位置づけを理解するところからスタートするとよいでしょう。

将来の目標、やりたいことが見つかっていない

プロのスポーツ選手や医者といった明確な目標がある人は、大学選びも比較的容易です。自分が進むべき道をはっきりと認識しており、目標達成に向け必要な教育機関が選べるためです。しかし、多くの高校生は将来の目標がはっきりと定まっていないのが現実です。

自分が何をしたいのか、何になりたいのかがはっきりしなければ、志望校や学部の選択も迷ってしまうかもしれません。そして、周囲が大学受験に対して行動していない場合や「あとで決めればよい」という軽い考え方があるときも、志望校の選びは後回しにされがちです。このような状況では大学受験の準備が遅れ、ますます焦りが生じてしまうでしょう。

志望大学が決まらない場合の考え方

志望校が決まらなくても、大学を目指す受験生には必ず大学受験は訪れます。それでは、志望校が決まらない場合、どのような対応をすればよいのでしょうか。ここでは、志望校が決まらないときの考え方を3つ紹介します。

まずはやりたいことを書き出す

志望校が決まらないときは、まず紙に自分がやりたいことを書き出してみましょう。自分自身、何に興味を持っているのか、何に情熱を感じるのかを理解するための一歩です。この作業は一見、大学選びとは無関係に思われますが、自分の興味関心ごとに大学選びの重要なヒントが隠されているものです。

たとえば、ものづくりが好きならば技術職が向いている可能性が高く、人にものを教えることが好きなら教育職が向いているかもしれません。

やりたいことが多すぎる場合

やりたいことが多すぎるのは、決して悪いことではありません。さまざまな分野に興味がある証拠であり、それぞれの分野に対して深掘りをしていけば、本当にやりたいものが見えてくるかもしれません。例をあげると、音楽やスポーツ関係に興味を持っているとします。この場合、その分野の将来性や収入面、自分が活躍できるジャンルなのかを徹底的に調べます。

こうした多角的な調査を行うことで、自分がチャレンジすべき分野なのか、チャレンジするならどの大学を志望すべきかが見えてくるでしょう。

やりたいことが見つからない場合

やりたいことが見つからない場合は、やりたくないことや苦手分野から考えてみるのもひとつの方法です。どのような環境で働きたくないか、取り組みたくない業務内容を明確にすることで、自分自身の「適性」が見出せるからです。ノルマに追われる仕事ではストレスが大きいため、働きたくないと思うなら営業職は不向きでしょう。

また、人前に立つのが苦手で人と上手にコミュニケーションをとれない場合は、接客業の選択肢は除外して考えるべきです。このように、やりたいことが見当たらない場合は自分の苦手分野や嫌いなことから考えれば、志望校選びの「きっかけ」になるかもしれません。

志望大学が決まらない場合は何を基準に選べばよい?

志望校が決まらない場合は、ある一定の基準で志望校を選ぶのも方法のひとつです。それでは、具体的にどのような基準で決めればよいのでしょうか。ここでは、志望校を絞り込むための4つの基準を紹介します。

合格難易度で選ぶ

もっとも分かりやすい基準として考えられるのが、大学の合格難易度です。自分の学力と大学の合格難易度を比較すれば、目指すべき大学が見えてくるでしょう。東京大学や京都大学などは難関大学ということもあり、合格難易度は最高レベルです。しかし、自分の学力が現在その基準に達していなくても、あきらめる必要はありません。

逆に、高い目標がモチベーションアップにつながり、学習意欲が湧いてくる人もいます。このように、合格難易度を基準に志望校を選ぶことは、現実的な目標設定に役立ちます。

就職実績で選ぶ

志望校を選ぶ基準として、就職実績を参考にするのもひとつです。将来なりたい職業や働きたい業界がある場合、目標達成に近づける大学を選択した方が就職のチャンスが多いからです。たとえば、エンジニアを目指している学生がいたとしましょう。

そして、IT業界への就職実績が数多くある大学ならば、入学することで「IT企業」とマッチングするチャンスが広がるかもしれません。そのため、就職実績を基準に志望校を選ぶことは、将来のキャリアアップを目指すうえで有効な手段といえます。

どのようなキャンパスライフを送りたいかで選ぶ

キャンパスライフは、志望校選びには欠かせない要素です。入学前のイメージと入学後でミスマッチであると、大学に通うモチベーションの低下につながるからです。そのため、大学のホームページをチェックし、校内の施設がどのようなものかを確認しておくとよいでしょう。

図書館や講義を受けるクラス、カフェテリアなどの施設が充実していれば、学生生活が快適に過ごせる可能性が高まります。また、立地条件も重要なポイントです。大学周辺にランチが食べられるカフェがあると、食事のバリエーションが増えて楽しい学生生活が送れます。

また、駅からキャンパスが近ければ通学時間の短縮だけでなく、駅付近でのアルバイトも可能です。どのようなキャンパスライフを送りたいかを基準に志望校を選ぶのも、大学生活を充実させるには重要視すべきポイントです。

オープンキャンパスに行ってみる

オープンキャンパスは大学が受験生に対してキャンパスを開放し、入試説明会や施設見学などを行うイベントで、大学生活をイメージできる点がメリットです。具体的な内容としては、体験授業や在学生から直接話を聞くことで、リアルな学校生活の様子が理解できます。

また、どのような授業があるのか、盛んなクラブ活動はあるのか、学食のクオリティなど、細部まで確認できるのもオープンキャンパスの魅力です。このように、オープンキャンパスは大学生活をどのように送れるのかが分かるため、できる限り参加しましょう。

大学のネームバリューだけで志望大学は決めない!

大学のネームバリューは、バッグや化粧品などの有名ブランドと同じで、人々に強いインパクトを与えます。しかし「有名大学に行きたい」や「有名大学にいけば将来安泰」、と安易に考えて志望校を決めるのは危険です。

なぜなら、大学に行くことが目的ではなく「大学で何を学ぶか」が重要だからです。有名大学に合格しても、本当に自分自身がやりたいことが学べないなら、モチベーションも続きません。したがって、大学選びはネームバリューだけでなく自分が何を学びたいか、どのようなキャリアを追求したいかを考慮して選ぶとよいでしょう。

まとめ

本記事では、大学受験の志望校が決まらない人向けに「志望校の選び方」を解説しました。志望校の早期決定は、大学受験を成功させる重要なステップです。また、志望校が決まらない場合の考え方や志望大学が決まらない場合は何を基準に選べばよいかなど、具体的な対策と考え方も紹介しました。

大学受験に向け、まだ志望校が決まっていない受験生は、今回の記事を参考に自分に適した志望校選びをしましょう。

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