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大学受験の対策として予備校はいつから通うべき?結論、早ければ早いほどいいです!

  • 2024.04.30
  • その他

大学受験を成功させるには、「予備校」への入校も有効な手段のひとつです。しかし、予備校の選び方や通うべき時期、メリットについて理解していない人が多いのが現状です。そこで、大学受験に向けて最適な学習計画が立てられるように、本記事では大学受験と予備校の関係性について紹介します。

当記事では、予備校の通うべき時期やメリットなどをさまざまな角度から解説し、最適な教育環境が見つかるようにサポートします。現在、予備校選びに悩んでいる人は今回の記事を参考にご自身に合った予備校をみつけてください。

高校生で予備校(塾)に通う人の割合

大学受験の競争が激化する現代社会では、多くの高校生が受験対策として予備校や塾を利用しています。自分自身の学力向上や受験のプレッシャーを軽減する方法として、学生たちは予備校や塾を最適な学習の場と認識しています。

学校外教育活動に関する調査によれば、高校生が定期的に通う塾や教室の割合は以下のとおりです。

  • 高校1年生:6%
  • 高校2年生:4%
  • 高校3年生:9%

上記の数字からわかるとおり、高校生にとって予備校や塾の入校は一般化されています。とくに、高校2年生から大学受験に向け学力アップを目指す学生は増加傾向です。早期から大学受験対策をスタートすることで、多くの学習時間が確保でき、自分の弱点への克服や得意科目をさらに伸ばせる時間にも充てられます。

予備校にはいつから通うべき?

大学受験合格という大きな目標を達成するには、予備校に通う時期が大きな鍵を握っています。いつから通い始めればよいのか、これから大学受験を迎える学生には頭を抱える問題です。それでは、予備校にはいつから通えばよいのでしょうか。

以下では、予備校に通うべき時期を紹介します。それぞれの学年や志望校の難易度、遅い時期からでも問題ないケースなど、さまざまな視点から説明します。

志望校によって通うべき時期は異なる

予備校に通う時期は、大学入試の難易度や自分の学力などにより異なります。難関大学を目指す場合、遅い時期からでも問題ないケースについて紹介します。

難関大学を狙う場合は早いタイミングがおすすめ

難関大学を目指す場合、予備校に早いタイミングで入校したほうが受験には有利です。その理由は2つあります。ひとつ目は、難関大学の競争率の高さです。東京大学や京都大学といった難関大学には、受験生も多くいます。そのため、早期から予備校に通い始めれば必要な学力が身につき、受験合格の成功も近づきます。

2つ目は、大学受験専門の講師から授業が受けられる点です。予備校では、独学で学べない受験に特化した授業と応用力が養えます。こうした利点もあるため、難関大学を目指す学生はできる限り早いタイミングで予備校に通ったほうがよいでしょう。

遅い時期からの入校でも問題ないケース

すべての学生が早期から、予備校に通う必要はありません。志望校の合格ラインを楽々クリアしている人、志望校が比較的難易度の低い大学の場合、高校3年生からでも予備校に通えば十分な対策が可能です。また、受験科目の多い難関大学や国立大学と違い、一般的な私立大学では3〜4科目のため、集中的に勉強すれば短期間でも受験対策はできます。

そして、授業の補講や定期試験対策で予備校を利用する場合も、遅い時期からの入校で問題ありません。ただし、上記はあくまで参考例のため、志望校に合格できるレベルの実力がなければ早い段階で勉強をスタートすべきでしょう。

予備校の環境や内容も重視しよう!

予備校の選択は通い始める時期以外にも、勉強する環境や学習内容も重要な要素です。ここでは、予備校を選ぶ際に確認すべきポイントを紹介します。

  • 志望校に適したカリキュラムかどうか

予備校のカリキュラムが志望する進路に適したものでなければ、受験対策として十分な効果を発揮できません。志望校の過去問や教科書、模試の範囲などがカバーされているかどうか、しっかりとチェックしましょう。その際、予備校からの資料請求や入校している生徒の意見を参考にするとよいでしょう。

  • 予備校への通いやすさ

自宅や学校から予備校が遠ければ、移動時間だけで多くの時間消費が発生します。そのため、通学しやすい予備校選びが重要です。また、自宅の最寄り駅付近に予備校があれば、帰宅時間が遅くなった際でも親に迎えに来てもらえるため、セキュリティ面でも安心できます。

  • 学習スタイルが自分に合っているか

予備校には大人数制から少人数制、個別指導までさまざまなスタイルがあります。自分に合った学習スタイルでなければ、モチベーションが下がり、期待した学習効果が得られないかもしれません。自分自身の性格や学習スタイルを理解しながら、最適な予備校を選びましょう。

なお、最近ではオンライン学習を積極的に取り入れている予備校も増えています。自宅でも学習可能なオンライン学習であれば、時間や場所など関係なく学習できます。予備校を選ぶ際は、オンライン学習が利用できるか否かも確認するとよいでしょう。

そもそも予備校に通わなくても受験対策はできるの?

文部科学省の発表によれば、高校生の30%以上が塾に通っていますが、すべての学生が塾に通っているわけではありません。つまり、大学受験対策は塾や予備校に通わなくても対応できるといえます。

しかし、独学で受験対策をする場合、塾や予備校と異なる点もいくつかあるのをご存じでしょうか。そこで以下では、独学と塾や予備校との違いを解説します。

  • 経済的負担が少ない

独学は塾や予備校とは異なり、入会費や月謝が発生しません。家庭の経済状況などで、塾や予備校に通えない学生にはメリットです。また、自分の学習スタイルに合わせて教材を選べるため、無駄な出費を抑えられる点もコストを少なくしたい学生には魅力といえます。

  • 自分のペースで勉強を進められる

独学は自分で学習計画を立て、自分のペースで勉強を進められます。また、学習計画の修正が必要な場合でも、自分でスケジュール調整できるので学習の柔軟性が高いといえます。

  • モチベーションの維持が難しい

塾や予備校では、ほかの受験生と一緒に学ぶことでモチベーションをキープしやすい特徴があります。しかし、独学は基本的にひとりで学習を進めるため、自分自身のモチベーションコントロールがとても困難な一面も持っています。

  • 情報収集が難しい

塾や予備校では、講師から受験の傾向やトレンドの情報収集が可能です。一方、独学では主にインターネットや大学のパンフレットからしか情報が得られないため、情報の質や量に差が出てしまう点は独学の大きなデメリットです。

  • 自己評価が難しい

塾や予備校では、周囲との比較により自分の学力の把握や講師からアドバイスが受けられます。しかし、独学では自己評価が難しく、自分がどの程度の学力を持っているかを正確に理解するのは困難です。

以上を踏まえると、大学受験対策は塾や予備校に通わない「独学」でも対応できます。ただし、大学受験をより成功に近づけるなら、多くのメリットが期待できる塾や予備校への入校がおすすめです。

予備校に通う時期の決め方

大学受験は成功するか否かでその後の人生も変わってくるため、成功に向けた準備が必要不可欠です。それでは、大学受験に合格するにはどのタイミングで予備校に通うのが適切なのでしょうか。ここでは、予備校に通うべき時期を具体的に紹介します。

高校の成績によって予備校に通う時期を決める

高校の成績を軸に、予備校に通う時期を決めるのも有効な方法です。高校の成績は個人の学力を示す指標であり、成績優秀な学生は自己学習を進める能力も長けています。そのため、成績が優秀な学生は、予備校に通わなくても自己学習により十分な受験対策が可能であるといえます。

一方、高校1〜2年生にかけて学習する内容は、共通テストに必要な基本的な学力を身につけるための基礎的なものです。とくに、苦手な科目をそのままにしておくと、本格的な受験勉強をスタートしたときに挫折する要因となるでしょう。

したがって、定期試験での成績が平均点以下の学生や特定の科目で苦手意識を持っている場合は、早いタイミングでの予備校入校をおすすめします。

受けたい入試区分によって決める

予備校に通う時期は、自分自身が受けたい入試区分に大きく影響します。それぞれの入試区分で評価ポイントが異なるため、特性を理解したうえで予備校に入校するタイミングを決めるとよいでしょう。例をあげると、学校推薦型選抜の一般的な出願基準は「評定平均」です。

評定評価は、高校1年生からの成績が大きく左右されます。そのため、高校1年生から着実に成績アップを狙うならば、早期から予備校を利用するのは有益な戦略です。

一方、総合型選抜では部活動や学校行事、留学といった高校在学中に注力した点が評価されます。これらの活動は自身の人間力や社会性を高め、大学でより広い視野を持って活動できる力を育む重要な経験です。しかし、予備校に入校することで学校での活動が制限されてしまう恐れもあります。そのため、総合型選抜を目指す場合は、予備校に通う時期を早めるのは必ずしも正解とはいえません。

以上のように、受けたい入試区分により評価されるポイントは大きく変わります。自分が何を重視し、どのような大学生活を送りたいのかを考えながら、自身に最適なタイミングで予備校への通学を決めるとよいでしょう。

志望校の難易度によって予備校に通う時期を決める

志望校の難易度は、予備校に通う時期を決定するための重要な要素です。志望校のレベルにより必要な学習時間が変わるためです。私立大学を目指す学生の場合、学習時間は約2,000〜2,400時間が必要です。続いて国公立大学を目指す場合は、より厳しい合格基準もあり約2,500〜3,500時間の学習時間が求められます。

さらに難関大学を目指す場合は、約4,000時間の学習時間となり、もっとも難易度が高い位置づけです。また、高校生の学習時間を考えたとき、高校1〜2年生の平均的な勉強時間は平日で約3時間、休日で約4時間です。そして、高校3年生になると勉強時間は平日約4時間、休日で約7〜8時間に増加します。

これらの時間を逆算すると、国立大学や難関大学への道を目指す学生は、高校1年生から予備校に通うのが最適な時期といえます。したがって、志望校の難易度を理解し、勉強時間を考慮しながら予備校への入校時期を決めましょう。

希望する国公立大や学部によって決める

希望する国公立大学や学部の難易度により、予備校に通う時期を判断するのも大学受験成功への重要な一歩です。東京大学や京都大学などの国立大学と私立大学との大きな違いは、受験科目の多さです。科目数の多さは、必要な勉強時間が増加することを意味します。つまり、受験科目が多い志望校なら早い段階から予備校に入校し、すべての科目をカバーする学習計画が重要です。

また、有名大学ではライバルの学力レベルが高い点も特徴のひとつです。ライバルに勝利し大学に合格するには、早い段階から予備校に通い始めることで、ライバルに差をつける学力アップが期待できます。そして、医学部や難関大学の理系を志望する場合は、出題範囲が広く難易度も必然的に高くなる傾向があります。

これらの学部を目指す学生は、多くの時間を学習に費やさなければなりません。そのため、早いタイミングで予備校に通うことで、難易度の高い科目への対策も十分に対応できます。以上の理由から、自分の目指す大学や学部のレベルを正確に把握し、ベストなタイミングで予備校を利用するのがおすすめです。

【学年別】予備校に通うメリット

予備校で得られるメリットは、学年によって異なります。早い時期に通うことで学力アップ以外にも多くの利点がありますが、早すぎる予備校への入校は注意点があるのをご存じでしょうか。ここでは、学年別に予備校に通うメリットと注意点を紹介します。

高校1年生から通う場合

高校1年生から予備校に通う最大のメリットは、時間を有効活用できる点です。大学受験までにはまだ数年間の時間があるため、計画的に学習が進められます。また、近年では大学受験に重視される「調査書」では、高校1年生からの成績が反映されます。早い段階から予備校に通い、優秀な成績を獲得することは、大学受験をより成功に近づける重要な戦略といえます。

注意点

高校1年生から予備校に通うと、学校生活との両立が難しくなるかもしれません。部活動や学校行事が盛んな高校では、1週間の多くを学校の活動に費やします。こうした高校では、部活動で疲れたあとに予備校へ通学する必要があるため、学習へのモチベーションをキープするのは大変な作業といえます。

高校2年生から通う場合

高校2年生は大学受験まで時間が残されているため、長期的な対策が立てられます。自分の苦手な科目への克服や基礎学力の強化のため、十分な時間が設けられるためです。また、高校2年生では志望校を決めていない学生も数多く存在します。目標が決まっていない場合、予備校の講師からアドバイスを受けながら、自分に最適な大学や学部を見極める時期でもあります。

注意点

高校2年生から予備校に通う場合、予備校と学校活動との両立が悩みの種です。高校2年生は、部活動や学校行事といった学校生活の中心として活躍する学年です。それゆえ、自分の時間をどのように使うか、何を優先にするかなどの自己管理能力が求められます。

高校3年生から通う場合

高校3年生から予備校に通うメリットは、受験勉強に集中できる点です。部活動や生徒会といった学校側の活動から引退する学年のため、勉強に集中する時間が増えます。しかし、受験までの時間が限られているため、効率的な勉強を意識しなければ、制限時間内での学力向上は見込めません。

注意点

受験当日まで時間に制限があるため、基礎学習や苦手克服に時間を要すると、期待する成績の向上は難しいでしょう。また、部活動などからの引退により勉強時間が増える一方で、高校2年生までと異なる生活スタイルに変化するため、自己管理能力が試される時期でもあります。

予備校への通学、自宅での自習時間、休息時間などを適切に管理し、健康状態や精神状態を保つことも大切です。

まとめ

本記事では、大学受験対策で予備校に通う最適なタイミングについて解説しました。記事内では、高校の学年ごとに予備校を利用するメリットや注意点をわかりやすく説明しています。また、自分自身の学習スタイルや目標に合わせた、予備校の最適な入校時期にも触れました。

現在、大学受験のために予備校への入校を迷っている人は、今回の記事を参考に自分に最適なタイミングでの入校をおすすめします。

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